豊田通商の食料・生活産業部門の取組を見てみます。
食料・生活産業部門の収益規模
豊田通商が発表した20/3期決算のセグメント別当期利益実績によると、食料・生活産業本部の当期利益は58億円と19/3期の17億から増益を達成した。食料事業の採算性の改善が寄与した形となる。
豊田通商は、7つのオペレーティングセグメントのうち、食料生活本部を除いて、全てのセグメントで安定的に100億円以上の収益を生み出している事が特徴である。バランスのよいポートフォリオ構築のためには、食料生活産業本部における規模拡大と収益改善が求められている。
食料・生活産業部門分野別の取組
食料・生活産業本部は、食料・ライフスタイルの2SBUにおいて、穀物・食品・保険・ライフスタイルの4分野で事業を展開し、人々の健康で豊かな生活に貢献している。
穀物分野
日本国内4カ所の穀物サイロを中心とした飼料コンビナートでサイロ事業を展開。
食品分野
国内外に幅広い分野にわたる加工拠点や食品サービス事業会社を保有。
保険分野
国内ではトップクラスの保険代理店業、海外では保険ブローカー事業を幅広く展開。
ライフスタイル分野 (素材、建設、医療)
機能素材と生産ネットワークを生かし、素材開発から販売・納入まで総合サプライヤーとしての機能を発揮する繊維事業を展開しています。
建設事業においては、企業の海外進出をサポートするホテルレジデンス
特に注目すべきは、豊田通商のメディカル・ヘルスケア事業での取り組みで、インドでの病院運営や、国内では豊通オールライフ社を通じてオーダーメイド型リハビリ事業を展開している。
総合商社の話がしたい
豊田通商は、セコムグループと共同で、「タクシャシーラ・ホスピタルズ・オペレーティング」を2012年4月に設立。同社を運営母体として、2014年3月にインド初となる「日本式」総合病院「SAKRA WORLD HOSPITAL」をバンガロールに開設した。