双日2020年3月期決算は?

7大商社の中ではトップバッターとして、双日の2020年3月期決算発表がありました。

20年3月期決算の主要特徴点

 

・20/3期は、中期経営計画2020の2年目に当たる年。
・米中貿易摩擦、中国経済成長鈍化、BREXITの迷走、中東情勢などにより世界経済の減速が強まり、さらに新型コロナウィルスの影響が出始め全世界において経済環境は急激な悪化を見せている。
・合成樹脂取引の減少やメタノールの価格下落などにより化学での減収、海外石炭事業の販売価格下落などにより金属・資源での減収などで前期比減収
・一般炭炭鉱権益売却などにより一過性の増益要因はあったが、売上総利益や持分法投資損益の減少により608億円と前期比減益
・年間配当性は前期同様17円で、配当性向目標の30%を超える水準を維持。
21/3期の当期利益は、400億に下方修正。コロナ影響は、自動車、素材(鉄鋼・化学)、リテール等を中心として▲230億と想定。

双日の財務状態推移

 

双日16年3月
実績
17年3月
実績
18年3月
実績
19年3月
実績
20年3月
実績
21年3月
見通し
売上高40,06637,45542,09118,56217,548
親会社に帰属する
当期純利益
365408568704608400
当期純利益率(%)0.9%1.1%1.4%3.8%3.5%
ROA (%)1.7%1.9%2.5%3.0%2.7%1.8%
ROE (%)6.8%7.6%10.0%11.7%10.2%6.8%
総資産20,56721,38523,50422,97122,303
株主資本5,2045,5055,8656,1835,791
営業CF9999988965405
投資CF-339-322-864-422-357
財務CF-1,147-40-131-749-122

 

また、資源と非資源分野の収益内訳を以下の通り開示しており
19/3期は資源の割合は37%(253÷685)に対して、20/3期は18%(104÷593)と約半減しています。
双日はもともと非資源の割合が強い商社ということがわかります。

セグメント別利益

20/3期実績

機械医療インフラ事業、エネルギー社会インフラで増益
自動車、金属資源は大幅な減益

 

21/3期見通し

航空産業交通プロジェクト、食料アグリで増益を見込む
自動車、エネルギー社会インフラ、金属資源、化学などで減益を見込む

 

 

双日の決算資料

こちらからダウンロード可能です。

総合商社の話がしたい