住友商事│化学品部門の取組は?│エレクトロニクスやライフサイエンスに強み

住友商事│化学品部門の収益

20/3期の「資源・化学品部門」の当期利益は432億円である。
住友商事│2020年03月期決算│セグメント別

住友商事の化学品部門

資源・化学品事業部門の中の「基礎化学品・エレクトロニクス本部」および「ライフサイエンス本部」が化学品回りの事業を行っている。

事業内容 (HPより抜粋)

化学品・エレクトロニクス分野では、石油化学品、無機・機能化学品、先端電子材料などにおいて、トレードと製造事業の両輪体制による付加価値の創造とバリューチェーンの拡充に努めています。

医薬、化粧品、農薬、肥料、動物薬の分野では、人々の暮らしの豊かさの向上を求め、高い専門性をベースに、グローバルな事業展開に取り組んでいます。

また、電池素材、水素エネルギー、省エネ関連素材などにおいて環境に配慮したビジネスにも取り組んでいます。

取扱分野 (HPより抜粋)
  • 合成樹脂、有機化学品、無機化学品、電子材料、医薬、化粧品、農薬、肥料、動物薬に関する事業

事業環境と基本戦略

化学品分野の成長戦略として、成長する産業分野に対して差別化された高収益の期待できる付加価値の高いサービスの提供・原材料の供給を行うことを部門目標に掲げている。

本部別の取り組み

「基礎化学品・エレクトロニクス本部」

同本部は、①石油化学品、②無機・機能化学品、③エレクトロニクスの3つのビジネスラインで構成される。

①石油化学分野

オレフィン、芳香族、フェノール、合成樹脂関連のトレーディングや製造事業を行っている。

主な事業会社としては

 

②無機・機能化学品分野

無機鉱産物、無機工薬、機能化学品のトレードと事業の両軸で取り組んでいる。

③エレクトロニクス分野

本体で行う電子材料のトレードや、100%子会社のスミトロニクスグループで手掛けるEMS(電子機器製造受託サービス)事業が2本柱となる。

スミトモニクスグループはシンガポールを中核とし、東南アジア、中国、北米へ拠点と業容を拡大してきた経緯があり、同事業の更なる地理的拡大を狙う。

「ライフサイエンス本部」

同本部は、①メディカルサイエンス、②アグリサイエンス、③クロップサイエンス、④アニマルサイエンスの4事業分野を手掛けている。

①メディカルサイエンス

医薬品と化粧品素材の2本柱をビジネスとする。

医薬品では、

 

化粧品素材では、

 

②アグリサイエンス

トレード、ディストリビューション、農業資材直販事業の3つのビジネスモデルで農薬ビジネスに取り組んでいる。

 

③クロップサイエンス

子会社の住商アグリビジネスを通じたトレーディング、中国、豪州、マレーシアでの肥料製造販売を行っている。またアグリサイエンス部とクロップサイエンス部が共同でICTを活用した最先端農業事業を国内で行っている。

④アニマルサイエンス

動物向けの医薬品に関する原材料のトレード、最終医薬品の販売、技術ライセンス、受託製造などアニマルヘルスに関する事業を幅広く展開している。

米国のペットケア用品メーカーThe Hartz Mountain中国の大手動物薬メーカーであるSinder社への出資のほか、近年では、米国の動物医薬品メーカーPiedmont Animal Health LLCへの出資や、ペット用品専用ECサイト運営のペットゴー社ブラジルの動物薬メーカーOurofino社との戦略的提携などを行っている。

 

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